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「ロミオとジュリエット」を振り返る

「ロミオとジュリエット」と聞くと、やはり
羽生結弦選手の2011-12 World Championships FS
「Romeo + Juliet」(Armstrong版)を
まず、思い出します。

多くの人々を感動の渦に飲み込んだ一方で、
ジュリエット不在と言われることも …

今季も再び、羽生結弦選手は「ロミオとジュリエット」をテーマに
FSを演じることにしました。
Finlandlia Trophyでその演技がヴェールを脱ぎ、
今回は、ジュリエットを感じられる演技になっていると感じた人も多いことでしょう。

というわけで、過去の「ロミオとジュリエット」を振り返ってみました。

Marina Anissina/Gwendal Peizerat組の1997-1998 FD (Prokofiev版)。
名プログラムですが、そもそもペア競技なので、
"相手不在"ということはありえないのは当然(笑)

Ilia Kulikの1997-1998 FS(Tchaikovski版)はひたすらロミオ。
ジュリエット、いたかなぁ …(苦笑)

荒川静香さんの2004-2005 FS(Tchaikovsky版)はTatiana Tarasovaの振付で、
悲劇のジュリエットが印象的。でも、ロミオは … ?

意外だったのは、Sasha Cohenの2005-2006 FS。
こちらはNino Rota版で、しかも振り付けはDaivid Wilson。
ところが、わたしの目には、終始幸せそうで、悲劇のかけらも感じられないんですねぇ …

そして、高橋大輔選手の2007-2008 FS(Tchaikovsky版)。振り付けはNikolai Morozov。
闘い、苦悩するロミオですが、ジュリエットは … ?

Stephane Lambielの2007-2008 ExはNino Rota版。
白バラにジュリエットを見立てた演技ですが、
前半では、斜め上に投げられる視線で、
しっかりとバルコニーのジュリエットを意識させてくれます。
エキシビションならではの演出の効果もありますが、
それを差し引いても、切ない恋情、激情、絶望が氷上いっぱいに拡がる名プログラム。

小塚崇彦選手の2008-2009 FSもNino Rota版で振付は佐藤有香さん。
ひたすら苦悶のロミオ。
でも、小塚選手の場合は、プログラムとしては"Romeo"で申告していたようなので、
これでよかった … のかも?

Sarah Meierの2009-2010 FSはProkofievとNino Rota版の組み合わせ。
両家の対立の中、愛を貫こうとする覚悟と一途な想いがあふれていて、
なんとなくではありますが、伸ばした腕の先に、ロミオの存在を感じられる演技です。

そして、言わずと知れた羽生結弦選手の2011-2012 FSのArmstrong版の演技。
恋情と友情と激情に身を焦がす青年の熱演は記憶に新しいところ。

Sergei Voronov選手は2012-2013 FSでNino Rota版を演じています。
(2009-2010、2010-2011のExもですが、こちらは確認していません)
ロミオの一途さは伝わってくるのですが、
その先にジュリエットを感じられたかと問われれば … ?

このほか、中庭健介さんが2006-2007 ExでArmstrong版を演じています。
昨季は、宮原知子選手もNino Rota版のロミジュリでした。

そして今季はFSで、日野龍樹選手とAshley Wagner選手がProkofiev版を
Michael MARTINEZ選手はSPでNino Rota版を演じます。
(しかもAshleyはDavid Wilson振付!)
因みに、Michael Martinez選手のロミオ、ジュリエット不在ですが嫌いじゃないです。
最後のコレオシークエンスは若干首をかしげたくなりますが … (苦笑)

というわけで、ざっと振り返ってみても、
「ロミオ"か"ジュリエット」になっている選手が大多数なのではないかと。

そんな中、今季の羽生結弦選手の「Romeo & Juliet」は、
名プログラムになりそうな、気がするんですけどね …
なにしろ、これだけの思い入れと覚悟で臨むシーズンですから。
(ただし、行き過ぎて「結弦とジュリエット」になる"危険性"はあります・笑)

こうしてみると、昨年のFOIでは「白鳥の湖」まつりが開催されましたが、
"ロミジュリまつり"も出来ちゃいそうですねvv(しかもかなり豪華なキャスト)
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[タグ] 羽生結弦
[ 2013/10/13 21:39 ] figure skating | TB(0) | CM(3) | EDIT |


「結弦と奈々美」でもアリ?!

おはようございます。

いつも、コメントありがとうございます。

2011-12シーズンの羽生選手の「ロミオとジュリエット」。
名演との評価が高い一方で、「ジュリエット不在」とかなり言われていたので、
それでは、他の選手が演じた時には、どうだったんだろう?と。

幸い(?)、いまはインターネット上にたくさんの動画があるので、
ザーッと振り返ってみました。
(著作権のことを考えると、オンライン上に過去に放映されたVTRがあふれていていいのかと
 気にはなるんですけれどもね … 
 なんだかんだ言いながら、結局、利用してしまっているという・苦笑)

羽生選手だからこそ、というのは、確かにあるかもしれませんね。
ビジュアルだけでなく、纏っている空気も、普通の男性とは少し違うのではないかな … と
彼が、ちびっこに囲まれている映像をみると思ったりします。
(小さい子は、男性が苦手で泣き出したり、避けたりという傾向が強いのに、
 彼のまわりには、赤ちゃんから小さなプリンセスまで、いつもいっぱいの子どもたち)

「結弦とジュリエット」って、元々、羽生選手自身が、
2011-12シーズンの「ロミオとジュリエット」について、コメントされていたもの。

ありきたりな『ロミオとジュリエット』でなく、自分だけの『ロミオとジュリエット』に。自分だけの作品、物語の『ロミオとジュリエット』ではなく『結弦とジュリエット』みたいな感じになってもいいと思うんです。そこまで自分の感情を出していきたいな。―――Cutting Edge 2012 p.108より

"演じる"のではなくて、自分のすべてを氷上に出し切ってしまう。
それが、羽生結弦選手のFSの魅力でもあると思っているので、
個人的には、「結弦とジュリエット」は、大いに結構(笑)

「パリの散歩道」で、自分を演出して"魅せる"ということをモノにした羽生選手。
決して、"演じられない"わけではないことは証明されていると思うので、
4年間の想いを、存分に氷上に拡げてくれたらいいのかな … と。

2012年の世界選手権、2013年のNHK杯、全日本選手権、世界選手権。
彼が、思い入れを持ってリンクに立った時のFSは、やっぱり格別。
むしろ、「結弦とジュリエット」になってしまうくらいの方が、
人々の心を揺さぶる、忘れられないプログラムになるんじゃないか …
と素人考えで思ったりしています。
(それが、どう、ジャッジに判断されるかはわかりませんが)

> そして、彼の発言の中に奈々美先生への言及があったことをとても嬉しく思いました。
思わず、PC画面の前で大きく肯いてしまいました。
羽生選手が4年間の集大成として紡ぐ物語なら、「結弦と奈々美」でもいいのかなぁ、なんて(笑)
[ 2013/10/15 10:13 ] [ 編集 ]

God of figure skating has kissed and blessed him.

雑誌類って、確かに、キリがないし、置き場に困ったりもしますよね。
とはいえ、わたしは、立ち読みが苦手なので、
しっかりとしたインタビューが掲載されているものは、つい、買ってしまいます(苦笑)

> ですから、「結弦とジュリエット」って、コントロールを失って情熱のまま突っ走ってしまう状態(暴れ馬状態)のことかと。(爆笑!)
「結弦とジュリエット=情熱のまま突っ走る」という定義で合っていると思いますよ(笑)

> でもその一方で、本当の「彼」ってどこか手の届かない遠いもの(しんと冷たい神秘性とでもいいますか・・・)を感じてしまうのですが考えすぎかな?
彼のスケートに対する一途さやストイックさが、そう思わせるのでしょうか?
今日の彼は、もちろん、これまでの彼の努力の上にあるのですが、
同時に、彼は、フィギュアスケートの神様から祝福された存在だなぁと
思わされることもしばしばです。

> ★ たしかオーサーだったか、デイビッドだったか、コーチの一人がそんなことのできる数少ないスケーターだと言っていませんでしたっけ?(勘違いかも?)
Davidが言ってました。勘違いじゃないですよ(笑)
氷の上にすべてを投げ出せる稀有な存在だと。
(cf.2013年9月30日読売新聞夕刊、2013年10月11日Japan Times)

「(アイスリンク)仙台がホーム」と羽生選手が言葉にするたび、
奈々美先生も含めてHomeなんだろうなぁと感じます。
常に周囲への感謝の気持ちを言葉にできる羽生選手は、本当にすごいなと。
彼の言葉に触れる度、自分の生き方を反省することしきりです。
(それでも、なかなか変われないのが辛いところ … 苦笑)
[ 2013/10/15 18:57 ] [ 編集 ]

2013-14 "Parisian Walkways"仕様です(笑)

おはようございます。

> 「結弦とジュリエット」の解釈、あってました?
合ってますよvv
> そしてTomomiさんが書かれた意味もやっと合点しました。(よく読まなくちゃ!ですね。)
いえいえ、わたしの文章力の無さが原因です。

> Orserコーチが言っていた「自分をコントロール」というのは、
怪我をしているときには無理をしないとか
アイスショーで4回転やトリプルアクセルの乱発をしないとか
そういうことかなぁって、個人的には解釈してました。
(FaOIフィナーレでは、転倒して怪我 … なんてことにならないか
 本当にヒヤヒヤしました)

表現面では、"Parisian Walkways"で、少年ではなく、青年の演技ができることを証明できたので
フリーでは、「今しか表現できないイノセントな情熱」を尊重するという方向性になったのではないかと
感じています。
五輪シーズンという特別な年だからこそ、特別なプログラムを … と
Davidも思ってくれているはず。
後付けの表現もよいですが、本質的な輝きに勝るものはないですし、
「今しか表現できない」ものの、崇高さは、何よりもまばゆいということではないでしょうか。

> あ、それからタイトルバックというのでしょうか、変わりましたよね。
そうそう、テンプレート変えました。
実にぴったりだなぁと思って。

有力選手たちの怪我などによるWDが、続々と発表されています。
トップスケーターのみなさんたちが、ベストコンディションでGPS・五輪を迎えられるようにと
祈るばかりです。
[ 2013/10/16 07:37 ] [ 編集 ]

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